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数学班の近況報告と「周南ゆめ物語~かがくスクウェア~」

【近況報告】

新年度になり、科学部数学班にも待望の新入部員が入り、現在、数学班は1年次生7名、2年次生5名,3年次生4名の計16名となりました。昨年度は24名だったので、人数的には少し寂しくなりましたが、少数精鋭で頑張りたいと思います。

今年度の活動は、昨年度の活動を継承した①マスフェスタ参加(会場:大阪府立大手前高校)、②自作した問題集の販売(徳高祭)、③因数分解コンクール(徳高祭)、④「周南ゆめ物語~かがくスクウェア~」参加が中心になります。

①については「三角形に関する円の中心の軌跡の考察について」という題目で現在研究中です。昨年に引き続き2年連続の参加を目指します。今年は2年次生の修学旅行の直前に開催されます。(昨年は修学旅行から帰った翌日に参加)

②は昨年から、③は4年前から始めたもので、数学班の伝統的な活動になりつつあります。

現在、コロナ禍も収束していることから、ここ数年間中止された活動も復活しています。その中に「周南ゆめ物語~かがくスクウェア~」があります。これについては昨年度中に報告ができなかったので、そのようすを紹介したいと思います。

周南ゆめ物語~かがくスクウェア~について

昨年10月22日(日)、数学班は科学部の他班とともに下松市の「ゆめタウン下松」で開催された「周南ゆめ物語~かがくスクウェア~」には、2年次生3名(男子1名、女子2名)、1年次生6名(男子4名、女子2名)が参加しました。

「周南ゆめ物語」は周南、下松、光各市の小学生を対象にした科学工作・観察・実験をする科学イベントで、コロナ禍のため4年ぶりに開催されました。

イベント開催時間は10:30~16:00で、本校科学部4班をはじめ周南公立大学、山口大学、徳山高専、大島商船高専、中国電力などの企業が出展しました。なお、本校の会場は一階の「海の広場」でした。

数学班は「この形、開くとどうなるかな?」というブースを出展しました。

対象が小学生ということでどのような内容にするかを事前に話し合った結果、水色、橙色、緑色の色画用紙(B4サイズ、各100枚)に三角柱、立方体、直方体、正8面体、正12面体の展開図をコピーしたものを小学生が鋏で切って、セロテープで貼り合わせ、完成後にはシールを貼って持ち帰ってもらうようにしました。

「ゆめタウン下松」には9時に集合し、ブース設営後はどのように小学生(特に低学年)あるいは幼稚園児に説明するかを打合せしました。(「図形」という語は「形」と言ったり、「展開図」は「開いた図」と言ったりする。)そこで、説明役と子ども役になって事前練習もしました。

 

 

 

 

 

 

 

まず、子どもが作りたい立体を選ばせた後、展開図が印刷された色画用紙を何枚か見せて、その展開図はどれになるかを訊き、選ばせました。色から判断する子どももいたようですが、班員が立体の側面の図形と展開図の図形を説明することで納得していたようです。

一番人気は「正12角形」で低学年でも作ることが多く、最初に終了しました。小さい子どもでも鋏の使い方が上手でしたが、セロテープで貼り合わせることには苦戦することも多く、班員や親が手伝うこともありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

展開図がよくわからないという小学生がいるようですが、このような「遊び」の中から「立体」の側面図形と展開図が繋がっていけばよいように思いました。また、親子で遊びを通じて算数の勉強の機会ができることも微笑ましい光景でした。

 

 

 

 

おわりに

高校の科学部数学班と言えば、高校の範囲を深化、さらには超越した探究活動をすることが一般的なようですが、算数・数学嫌いをなくし、積極的に算数・数学好きを増やすために、遊びや日常の出来事、将来実現したらいいなと思える題材(夢)を通じて、中高連携、小中高連携、さらにはもっと広く「幼小中高大連携」ができるとよいと痛感しました。徳高の数学班にはそのポテンシャルが十分にあると思います。